やわたはま地方創生ちゃんねる

マーマレード部長の徒然日記

年末に向けて

ここ数ヶ月、マーマレード大会の準備に追われていて、俯瞰して地方創生の取組について振り返り、考える機会がなかったのですが、年末にかけて講演や寄稿の機会を頂き、少し振り返る時間ができました。2400字程度の文章を書いているところですが、改めて、文章にすることで現出したこともあります。近いうちに、ここでも記したいと思います。

マーマレード大会のロゴマークが決定

ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会のロゴマークが決定しました。


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平成30年9月28日(金)~10月12日(金)にかけて、クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」にて全国公募したところ、85名の方から110件のご応募をいただきました。たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
応募いただいたデザインは、事務局の事前審査を経て、10月26日(金)に開催された第2回実行委員会で決定しました。
製作者は、Mitsuhiko小谷さん(兵庫県神戸市)です。
今後、このロゴマークは、大会に関する各種印刷物やウェブサイト、関連グッズ等をはじめ、広くPRに活用していきます。

(番外編)落語:千両みかん

古典落語に「千両みかん」という噺があります。

あらすじは以下のようなものです。

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ある呉服屋の若だんなが急に患いつき、『明日をも知れぬ重病』になった。
医者が言うには、「これは気の病で、何か心に思っていることがかないさえすれば、きっと全快する」のだとか。
しかし、いくら父親がたずねてみても、若旦那は首を横に振るばかりで答えようとしない。
数日後…。若旦那は、とうとう飯も喉に通らないほど衰弱してしまう。
みかねた父親は番頭の佐兵衛を呼び出し、「何が何でも若旦那の悩みを聞きだせ!」と厳命。
「きっと、好きな女の子でもできたに違いありません」
なかなか口を割らない若旦那を、「必ずどうにかするから」とようやく白状させてみると…。
「実は、……ミカンが食べたい」
あっけに取られた番頭。「座敷中ミカンで埋めてあげます」と請け合って、大旦那にご報告。
「まずい事をいったものだな」
「どうしてです?」
「どこにミカンがあるんだ?」
その通り。冬場の出盛りならいざ知れず、今は真夏、土用の八月。はっと気づいたがもう遅い。
「もしミカンがないと言えば、せがれは気落ちして死んでしまう。そうなったら、お前は『主殺し』で磔だ。それが嫌なら…」
主に脅され、番頭は大慌てで外に飛び出していった。
あちこち探してみたものの、やはりミカンは見つからない。磔柱が目の前にチラチラ…。

「ミカン、ありますか!?」
「あるわけないでしょ、ここは金物屋ですよ?」
なんて事になるぐらい、番頭はパニックになっていた。
「え? 若旦那が重病で、みかんが見つからなかったら磔?」
昔見た引き回しや、磔の場面を聞かされて、番頭はその場に卒倒してしまう。
同情した主人は、番頭を介抱して「神田多町の問屋街…万屋惣兵衛の所に行けばあるのでは」と教えてあげた。
ワラにもすがる思いで問い合わせると、幸運なことにミカンはあった!
「ちょっとお待ちください」
蔵の扉を開け、山積みになった木箱を引きずり出すと、次々と開けていく。
「ありました!」
「え、ある? ね、値段は?」
「千両」
こっちも遊びで店を出しているわけではない。どうしても食べたいと言うお方のために、腐るのを承知で上物ばかりを選んで貯蔵しているのだ…と言うのが向こうの弁。
主に報告すると、「安い。せがれの命が千両で買えれば安いもんだ」。番頭は目を白黒、千両出して蜜柑を買う。
「あー、もったいない。皮だって五両ぐらい。スジも二両、一袋百両…」
上手そうにミカンを食べる若旦那を横目に見ながら、番頭は事の成り行きに呆れてしまう。
喜んで食べた若だんなは、三袋残して、これを両親とお祖母さんにと番頭に手渡した。
「一ふさ百両。三つ合わせて三百両…。このままずっと奉公していたって、そんなお金は手に入らない。旦那様には悪いが…」
この番頭、ミカン三ふさを持って失踪した。

※東京版です。wikipediaより引用しています。

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恥ずかしながら私も八幡浜に来るまではみかんが季節のものだという認識が弱かったような気がします。八幡浜のように農業が基幹産業となる地域では、季節の変化とともに時が流れていきます。街を歩けば今年のみかんの出来を話し合う声が聞こえてくるのです。この季節感はとても新鮮でしたし、自然と調和しているようで素晴らしいものだと感じました。

 

江戸時代の頃からみればかなり品種改良は進み、愛媛県でも多品種の柑橘が、時期を分散して収穫・出荷されるようになりました。リスク分散や所得安定化などを狙ってのものです。



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http://www.pref.ehime.jp/h35500/00004/documents/calendar28.pdf#page=1

 

さて、いよいよ11月の第一週には、毎年恒例の、東京の大田市場でのJA西宇和のみかんの初競りを実施します。一年中待っていたみかんの季節の到来に胸が躍ります。今年の出来はどうでしょうか。

カモンベイビーエヒメ!(復興支援動画)

西日本で発生した平成30年7月豪雨災害からの復興を支援するため、メディアベンチャーである瀬戸内サニー(株)が、DA PUMPのヒット曲「U.S.A」の替え歌を使ったPR動画を作成しています。

 

第一弾の岡山県に続き、昨日、愛媛県バージョンをYoutubeにてオンエアしております。八幡浜市のみかん畑も登場します。動画は以下からご覧になれます。

 
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<愛媛編 URL>

youtu.be

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地方創生インターンシップ「TURE-TECH」

当市において8月26~30日にかけて実施した地方創生の取組「TURE-TECH」(ツレテク)を紹介したいと思います。この名称には、地域に学生を「連れていく」、地域課題を「technology」を使って解決する、という意味が込められています。

 

TURE-TECHは、SoftBank(株)様主催の学生向け地方創生インターンシップです。

 

約1500名から選抜された31名の大学生等が、都市部で2日間事前研修を行った後、約1週間地域に入り込み、地域から事前に提示された5つの課題の処方箋づくりに取り組み、最終日に市長にプレゼンする、というのが大まかな流れです(今年は当市のほかに長野県塩尻市にて実施)。

 

当市からは、

高齢化社会におけるシニア雇用促進

②小中学生の魚食普及に向けた戦略設計

③柑橘農家の「マーマレード加工業」参入促進

④移住定住促進と空き店舗利活用による中心街活性化

⑤柑橘農家の後継者問題解決

という5つのテーマを提出し、学生たちは、事前に(株)ChangeWAVE様に作成していただいた仕様書に沿って、東京での事前研修に臨みました。

 

それぞれ複雑な要素が絡む難しいテーマではありますが、事前研修において仮説を立て、実地に入って検証し、また仮説を再構築し再検証する、といったサイクルを幾度となく繰り返し、政策提言に繋げました。

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最後の市長プレゼンでは、様々な角度から検討され相当煮詰まったものから、学生ならではの奇抜なアイディアもあり、事業化に向けて、市と学生がこれからも連携していく動きも見られます。時間の制約もあり、課題特定や政策効果の射程などにおいて、深化の余地はたぶんにありますが、だからこそ今後は、学生だからこそできること、行政だからこそできることを相互に確認し合い、新しい政策立案の形を創っていきたいと思います。

 

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学生にとっては、地方の「現実」を知る好機であり、社会人のサポートを受けながら仮説検証や政策立案を訓練する場にもなったことと思います。受け入れ地域としては、よそ者・若者目線での政策ブラッシュアップのみならず、縁もゆかりもない学生たちがわがまちを良くしようと一生懸命取り組んでいる姿に、感化され、刺激を受けるという効果がありました。素晴らしい企画の一員となれて、充実感で一杯です。

 

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最後になりますが、今年の当市での開催は様々な方のご支援なしでは実現できませんでした。全ての関係者にお礼を申し上げたいと思います。

 

八幡浜市企画財政部長 今岡植

★ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会クラウドファンディングふるさと納税についてご協力お願いします★  https://www.furusato-tax.jp/gcf/349

スナックからの地方創生

スナック。お菓子のあれではなく、夜のあれであります。

 

先日、数年来お世話になっている首都大学東京の谷口功一教授に、やわたはまにお越しいただき、「スナックからの地方創生」と題して、講演していただきました。先生のご専門は法哲学で、近年は移民問題について研究されているそうですが、その傍らサントリー文化財団からの助成で、アカデミックな観点からスナック研究に取り組まれています。アカデミックな観点とは、スナック誕生の経緯や歴史的な変遷、法的な位置付けやコミュニティ的な意義などです。興味がある方は、ぜひ

日本の夜の公共圏 - 白水社

をご覧ください。

 

講演内容ですが、現在執筆中の内容を含むということで直接は転載できませんが、要点だけ。

 

・ やわたはまは、県内市町のうちでスナック数(人口当たり)2位と優等生。件数は減少傾向だが、オンラインでのみ登録する業者もとみに増加していることから、数の把握が困難化していることにも起因するとの由。(なお、松山は、総数が全国18位と凄まじく多いようです。)

・ スナックは、「水平化」(酒席では社会的身分がフラットになる)、「防犯情報共有」、「(教会的)カウンセリング」(愚痴や告白の場)などの社会的機能を有する。東日本大震災後にスナックの復旧を希望する声も多かったとのこと。

・ スナックは「ヒト消費」の典型であるため潰れにくい(価格差や物質的機能差による淘汰が起きない)。

・ ①風俗と切り離された水商売、②カラオケ、③ボトルキープ(サントリーが発明)という「日本発の混合」という文明的価値を有し、今後は、「高齢者の憩いの場」や「コミュニティ志向の若者の起業の場」として変容していく萌芽が見られる。

headlines.yahoo.co.jp

 

現状では、水商売という形態である以上、女性や若者を包摂するコミュニティとしての機能までを託すことはできませんが、社会面・ビジネス面でも、学ぶべき点は多かったです。特に震災以降、「絆」に焦点を当てた言説が増えていますが、都心部と地方部で画一的な議論がなされていることに危惧を致します。スナックも、都市部と地方部では、ユーザー層や既存のコミュニティ構造が違うという点において、異なる役割を担っている可能性もありますがどうなのでしょうか。

なんにせよ、人間は弱い生き物であり、何らかの社会的クッションが不可欠です。スナックから、改めて人間社会の在り方に思いを馳せる良い機会となりました。