地方創生インターンシップ「TURE-TECH」
当市において8月26~30日にかけて実施した地方創生の取組「TURE-TECH」(ツレテク)を紹介したいと思います。この名称には、地域に学生を「連れていく」、地域課題を「technology」を使って解決する、という意味が込められています。
TURE-TECHは、SoftBank(株)様主催の学生向け地方創生インターンシップです。
約1500名から選抜された31名の大学生等が、都市部で2日間事前研修を行った後、約1週間地域に入り込み、地域から事前に提示された5つの課題の処方箋づくりに取り組み、最終日に市長にプレゼンする、というのが大まかな流れです(今年は当市のほかに長野県塩尻市にて実施)。
当市からは、
①高齢化社会におけるシニア雇用促進
②小中学生の魚食普及に向けた戦略設計
③柑橘農家の「マーマレード加工業」参入促進
④移住定住促進と空き店舗利活用による中心街活性化
⑤柑橘農家の後継者問題解決
という5つのテーマを提出し、学生たちは、事前に(株)ChangeWAVE様に作成していただいた仕様書に沿って、東京での事前研修に臨みました。
それぞれ複雑な要素が絡む難しいテーマではありますが、事前研修において仮説を立て、実地に入って検証し、また仮説を再構築し再検証する、といったサイクルを幾度となく繰り返し、政策提言に繋げました。
最後の市長プレゼンでは、様々な角度から検討され相当煮詰まったものから、学生ならではの奇抜なアイディアもあり、事業化に向けて、市と学生がこれからも連携していく動きも見られます。時間の制約もあり、課題特定や政策効果の射程などにおいて、深化の余地はたぶんにありますが、だからこそ今後は、学生だからこそできること、行政だからこそできることを相互に確認し合い、新しい政策立案の形を創っていきたいと思います。
学生にとっては、地方の「現実」を知る好機であり、社会人のサポートを受けながら仮説検証や政策立案を訓練する場にもなったことと思います。受け入れ地域としては、よそ者・若者目線での政策ブラッシュアップのみならず、縁もゆかりもない学生たちがわがまちを良くしようと一生懸命取り組んでいる姿に、感化され、刺激を受けるという効果がありました。素晴らしい企画の一員となれて、充実感で一杯です。
最後になりますが、今年の当市での開催は様々な方のご支援なしでは実現できませんでした。全ての関係者にお礼を申し上げたいと思います。
八幡浜市企画財政部長 今岡植
★ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会・クラウドファンディング型ふるさと納税についてご協力お願い